メキシコ 米入国目指す移民収容施設で火災 少なくとも38人死亡

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アメリカへの入国を目指す移民の人たちを収容するメキシコ北部の施設で火災が発生し、少なくとも38人が死亡しました。メキシコの大統領は、移民たちが強制送還されるとわかったため、みずから火をつけたとしていて、抗議の末の惨事とみられています。
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メキシコ北部チワワ州シウダー・フアレスにある移民を収容する施設で27日夜、火災が発生しました。この火災でこれまでに少なくとも38人が死亡し、けが人も多く出ています。当局は、当初、40人が死亡したと発表していましたが、その後、訂正しました。死傷者は、アメリカへの入国を目指すグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ベネズエラなど中南米諸国の出身者だということです。メキシコのロペスオブラドール大統領は28日、「移民たちは強制送還されるとわかって、施設のマットレスに火をつけたようだ」と述べていて、抗議の末に起きた惨事とみられています。シウダー・フアレスはアメリカとの国境に接した都市で、地元のNGOによりますと、アメリカへの入国を目指す移民が少なくとも1万人以上待機しているということで、メキシコ当局によって拘束され、収容施設に送られるケースもあるということです。法的な手続きを経ずにメキシコ側から国境を越えてアメリカ側に渡る移民は、去年250万人余りにのぼっていて、アメリカでは移民の受け入れの在り方が政治の争点にもなっています。